色々なご縁で
色々なご縁で、1500年前からの、イヤそれ以前からの、色々なご縁で、わたくしが「篳篥」を初めて手にしましたのは28年前、平成3年1991年7月の末でした。
島原の普賢岳が噴火し大火砕流が発生したのが同年6月と記憶していますので、その翌月が、「篳篥」との初めて対面したわけです。
始めて吹く篳篥の音(「ね」ではなく「おと」)は、家族にとって、騒音の何物でもなく、外出しまして人気のない所で練習しました。
平野に迫る標高517m(と聞いていますが(東京スカイツリーは未だ高いんですねェ~))の中腹にある車で行ける公園は、格好の場所でした。
平野の向こうに海が広がり、その向こうに見える普賢岳、突発的に発生する火砕流の土煙を目にしながらの練習でした。
メロディーが云云かんぬんではなく、珍しい音色に、公園を訪れられた方が、寄って来られていました。
2ヶ月経ち、雅楽奏楽グループの代表の方から、「今度のお祭りで吹いてみないか?」とお誘いを受け、怖いもの知らずで、お引き受けいたしました。
そのお祭りがきょうの、近隣の神社の秋季大祭でした。そのお祭りで吹けたのか吹けなかったのか記憶に有りません。
拝殿での神事は譜面を見れますから、どうにか吹けたのかなあと思いますが、神幸行列は、完全に覚えていないと吹けませんから、どうしたんでしょう?
あれから丁度28年、29回目のきょうの大祭参加となりました。
関東地方の台風19号の爪痕の報道が気に成りながらの、きょうのお祭り参加でした。